Difference between revisions of "Lu Xun Complete Works/zh-ja/Fuqin de bing"
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我現在還聽到那時的自己的這聲音,每聽到時,就覺得這卻是我對於父親的最大的錯處。<br/> | 我現在還聽到那時的自己的這聲音,每聽到時,就覺得這卻是我對於父親的最大的錯處。<br/> | ||
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十数年前のことだろうか、S城〔紹興を暗示〕ではある名医の話が盛んに伝えられていた。往診料は元来一元四角、「特拔」(緊急往診)は十元、深夜は倍、城外はさらに倍。ある夜、城外の家の娘が急病になり、彼を迎えに来た。彼はその頃すでに羽振りがよくなりすぎて厭きていたので、百元でなければ行かないと言った。仕方なくみな彼の言う通りにした。行ってみると、ろくに診もせず、「大したことはない」と言い、処方箋を一枚書いて百元を受け取り帰っていった。その病家はかなりの金持ちだったらしく、翌日またお迎えがかかった。門に着くと主人が笑顔で迎えて言った。「昨夜先生のお薬を頂きまして、大変よくなりました。それで再びご来診をお願いした次第です。」やはり奥の間に案内され、下女が帳の外から病人の手を出した。脈を取ると冷たく、脈もなかった。そこでうなずいて言った。「うむ、この病はわかった。」悠々と卓の前まで歩み、処方箋の紙を取り、筆を執って書いた。「この証により英洋〔鷹洋、メキシコ銀貨〕壱百元正を支払うこと。」下に署名、花押。<br/> | 十数年前のことだろうか、S城〔紹興を暗示〕ではある名医の話が盛んに伝えられていた。往診料は元来一元四角、「特拔」(緊急往診)は十元、深夜は倍、城外はさらに倍。ある夜、城外の家の娘が急病になり、彼を迎えに来た。彼はその頃すでに羽振りがよくなりすぎて厭きていたので、百元でなければ行かないと言った。仕方なくみな彼の言う通りにした。行ってみると、ろくに診もせず、「大したことはない」と言い、処方箋を一枚書いて百元を受け取り帰っていった。その病家はかなりの金持ちだったらしく、翌日またお迎えがかかった。門に着くと主人が笑顔で迎えて言った。「昨夜先生のお薬を頂きまして、大変よくなりました。それで再びご来診をお願いした次第です。」やはり奥の間に案内され、下女が帳の外から病人の手を出した。脈を取ると冷たく、脈もなかった。そこでうなずいて言った。「うむ、この病はわかった。」悠々と卓の前まで歩み、処方箋の紙を取り、筆を執って書いた。「この証により英洋〔鷹洋、メキシコ銀貨〕壱百元正を支払うこと。」下に署名、花押。<br/> | ||
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私は今もあの時の自分のあの声が聞こえる。聞こえるたびに、これこそ父に対する最大の過ちだったと感じるのだ。<br/> | 私は今もあの時の自分のあの声が聞こえる。聞こえるたびに、これこそ父に対する最大の過ちだったと感じるのだ。<br/> | ||
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Revision as of 04:35, 24 April 2026
言語 / 语言: ZH · EN · DE · FR · ES · IT · RU · AR · HI · JA
対訳 / 对照: ZH-EN · ZH-DE · ZH-FR · ZH-ES · ZH-IT · ZH-RU · ZH-AR · ZH-HI · ZH-JA
父亲的病 / Father's Illness
中日対訳 / 中日对照
| 中文 (Chinese) | 日本語 (Japanese) |
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大約十多年前罷,S城影射紹興中曾經盛傳過一個名醫的故事:他出診原來是一元四角,「特拔」緊急出診十元,深夜加倍,出城又加倍。有一夜,一家城外人家的閨女生急病,來請他了,因為他,其時,已經闊得不耐煩,便非一百元不去。他們只得都依他。待去時,卻只是草草地一看,說道:「不要緊的。」開一張方,拿了一百元就走。那病家似乎很有錢,第二天又來請了。他一到門,只見主人笑面承迎道:「昨晚服了先生的藥,好得多了,所以再請你來複診一回。」仍舊引到房裏,老媽子便將病人的手拉出帳外來。他一按,冷冰冰的,也沒有脈,於是點點頭道,「唔,這病我明白了。」從從容容走到桌前,取了藥方紙,提筆寫道:「憑票付英洋即鷹洋,墨西哥銀元壹百元正。」下面是署名,畫押。 |
十数年前のことだろうか、S城〔紹興を暗示〕ではある名医の話が盛んに伝えられていた。往診料は元来一元四角、「特拔」(緊急往診)は十元、深夜は倍、城外はさらに倍。ある夜、城外の家の娘が急病になり、彼を迎えに来た。彼はその頃すでに羽振りがよくなりすぎて厭きていたので、百元でなければ行かないと言った。仕方なくみな彼の言う通りにした。行ってみると、ろくに診もせず、「大したことはない」と言い、処方箋を一枚書いて百元を受け取り帰っていった。その病家はかなりの金持ちだったらしく、翌日またお迎えがかかった。門に着くと主人が笑顔で迎えて言った。「昨夜先生のお薬を頂きまして、大変よくなりました。それで再びご来診をお願いした次第です。」やはり奥の間に案内され、下女が帳の外から病人の手を出した。脈を取ると冷たく、脈もなかった。そこでうなずいて言った。「うむ、この病はわかった。」悠々と卓の前まで歩み、処方箋の紙を取り、筆を執って書いた。「この証により英洋〔鷹洋、メキシコ銀貨〕壱百元正を支払うこと。」下に署名、花押。 |